Transcript of なぜ人類は「不安商品」に大金を払い続けるのか【進化心理学×行動経済学】
考えすぎる葦
0:00あなたが今年支払ったあの高額な保険料は0:031円足りとも戻ってこない方がいい。この0:05商品に限っては支払った大金が丸ごと無駄0:08になることこそが人生の最大の成功なのだ0:11から。現在[音楽]0:13日本の2人以上世帯の実に89.2%が0:17生命保険に加入している。年間で支払う0:19保険料は平均35.3万円。世界に目を0:23向ければ昨年1年間だけでおよそ0:261200兆円という莫大なマネーが保険0:28商品というブラックホールへと流れ込んだ0:30。これほど狂気みた金額がどうか何も0:33起こりませんようにと祈られながら毎月0:36立儀に口座から引き落とされている。では0:39この奇妙な取引を売側の視点から眺めてみ0:42たらどうなる[音楽]か確かなことが1つ0:44ある。不安を売る商売に元では一円もいら0:46ない。[音楽]大規模な向上も在庫を0:48抱える倉庫も不要だ。なぜなら現在料は0:51人類がこの地上に誕生した[音楽]その日0:54から人々の脳内で湧き続けており、歴史上0:571度も枯渇したことがないからだ。しかも1:00売り手は客を怖がらせるための営業トーク1:02すらそこまで必要としない。老後の資金、1:05蝕ばまれる肉体我が子の頼りない将来この1:09手の警報機は誰にボタンを押されるでも1:11なく客の頭の中で最初から24時間な1:14りっぱなしになっている。ただしその1:17アラートにはアテナが書かれていない。1:19[音楽]何がいつ起きていくらの損害に1:21なるのか。それが見えないうちはどれほど1:24恐怖に震えていても人間は金を支払うこと1:27ができない。ならば売り手の仕事はその1:30行場のない不安に名前と値段を与えてやる1:32ことである。ただの不気味なノイズ1:34[音楽]だった不安に名前と値段がついた1:37瞬間それは請求書へと姿を変える。人は1:40請求所になって初めて[音楽]アンドし1:42ながら支払いを済ませることができるのだ1:44。だから客は騙されたと感じない。霊を1:47言って帰っていくことだろう。1517年1:51、[音楽]地獄の豪華を免れる罪の許しを1:54打って歩いたドイツの修導士も1920年1:57代ただの公衆にハリトシスという病名を1:59当てがったアメリカの企業もそして今2:02言葉みに学習塾や積み立て投資を進める2:05現代のビジネスもその根底にある設計図は2:08完全に一致している。500年間インク12:11つ数式1つ書き換えられ[音楽]ていない2:13のだ。なぜ不安を売る商売だけがこれほど2:16確実に儲かり続けるのか、今回は我々が2:19気づかぬうちに支払い続けている恐怖の2:21通貨の正体を進化心理学、経済学、そして2:25500年の歪ん商売の歴史から解剖して2:28みよう。2:35商売を始める時、人はまず仕入れから2:38考えるものだ。ところがこの商売に仕入れ2:40はいらない。100の方が売り手の必要と2:43する何十倍もの不安を頼まれもしないのに2:46自前で生産し続けてくれるからだ。例えば2:49人間ドッグの封筒を開け、そこに要再検査2:52の4文字を見つけた人間がその日のうちに2:54取る行動は何だろうか。きっと病院に予約2:57を入れるより先に[音楽]スマートフォン2:59の検索窓へと病名を打ち込む。わずか303:02分後には[音楽]自分が最悪の病に犯され3:05ているという前提の元青白い表情を浮かべ3:08ていることだろう。体に[音楽]まだ何ひ3:10つ症状は出ていない。それでも頭の中の3:12不安を検知する警報機はすでに耳を3:14積んざくほどの音量でなり響いている。3:17なぜ人間の脳は何も起きていないうちから3:20これほど盛大に誤作動を起こすように設計3:22されているのか。新海学者ランドフネシー3:25はその理不尽な理由をカロリーの計算に3:28よって証明して見せた。太鼓の草減で3:31ライオンに襲われればその個体は蓄えた3:331万カロリーの生命を丸ごと失う。一方、3:37ただの風の音に怯えて全力で逃げ出した3:40場合、消費されるのはわずか3:42100カロリーだ。損失の比率は100対3:441。ならばしみの物音が本物の捕食者で3:48ある確率が例え100回に1回しか3:50[音楽]なくとも毎回立儀にパニックを3:52起こして逃げ去る臆病な個体の方が統計学3:55的には確実に生き延びる。つまりあなたが3:58人生で繰り返してきた99回の取り越し4:00苦労は生き残り続けるため脳が設計した4:03通りに働いた大正解なのだ。はこの過剰な4:07生存戦略に煙短地原理という身もない名前4:10を与えた。[音楽]同じ原理で説明がつく4:13のは不安だけではない。痛みも咳もオート4:16も発熱も本来必要な場面よりはかに頻繁に4:20脳はアラーを発例する。[音楽]鎖かけの4:22肉を一口飲み込んだだけで胃が中身を全部4:25吐き出すのは胃が検査結果を待つほど気長4:27にできていないからだ。無駄なオトを何十4:30回繰り返しても人は死なないが毒を1度4:33見逃せば人は死ぬ。しかも厄介なことに4:37我々人類はこの成りまない脳のアラーを4:40案外心の奥底では手放したがらない。4:431986年に発表されたとる心理学の有名4:47な実験がある、あらゆる物事に最悪の展開4:50を先回りして思い描く防衛的悲観主義と4:53呼ばれる学生たちの追跡調査だ。[音楽]4:55彼らは何かの本番前、常に強い不安を口に4:59する。そこで実験[音楽]者が彼らを5:01優しく励まし、君なら大丈夫だと最悪の5:04想定を無理やり取り上げてみた。すると5:06どうなったか。彼らの成績は励まされた5:09途端に帰って低下したのだ。不安は彼らを5:12苦しめていたのではない。彼らの5:14パフォーマンスを裏側から必死に支えてい5:16たのだ。最悪の事態を細かくノートに5:18書き出すことこそが彼らにとっての唯一5:21武装できる鎧いだった。こうして売り手は5:24何ひつ用意しないまま客を手に入れる。客5:27は放っておいても勝手に不安を量産し、5:29しかもその恐怖を自ら進んで抱きしめ5:32続ける。売り手が恐怖を発明する必要も客5:35を脅す必要も嘘のストーリーを出ち上げる5:37必要もどこにもない。とはいえここまでで5:41は一円の寝ちにもならない。不安とは得て5:43して商品の形をしていないからだ。だから5:46こそ売り手が最初に行うべき超立が始まる5:49。その不気味なノイズ音に誰もが納得する5:52名前を与えることだ。5:57[音楽]5:581920年代までアメリカのドラッグ6:00ストアの片隅に床の洗浄剤や手術室の消毒6:03駅として使われる地味な琥珀色の液体が6:06あった。名前はリステリン。当時の売上は6:09おせ辞にもカばしいものではなかった。6:12天気はある1人の男が古い医学雑誌を6:15めくっていた時に訪れる。男の目に止まっ6:17たのはハリトシスというラテン語の古い6:20医学用語だった。意味はただの講臭だ。6:23当時公衆を気にする文化などをアメリカに6:26は存在し[音楽]なかった。それはただの6:28生理現象であり、誰も気に止めない日常の6:31背景に過ぎなかった。しかしリステリンの6:33マーケティングチームはこの退屈な日常に6:35魔法をかけた。あなたにはハリトシスと6:38いう恐ろしい病の兆候がある。そしてそれ6:40を直せるのはこの液体だけだと雑誌や看板6:43で代々的に煽り立てたのだ。昨日までただ6:47の口の匂いだったものが病名を与えられた6:49瞬間、それは他人に嫌われる恐怖の病へと6:52変貌した。名付けられた不安は猛烈な勢い6:55で請求書へと姿を変え[音楽]リステリン6:57の利益はわずか10年ずで数十倍へと7:00跳ね上がった。医療ジャーナリストの7:02リンパイヤーはこの極めて合法的な詐欺の7:05手法をディジーズモンガリングと名付けた7:07。このディジーズモンガリングが示す設計7:10図はいつの時代もどの業界でも完全に一致7:14している[音楽]。そのステップはわずか7:152つだ。まず誰もが持っているな特徴や7:19自然な生理現象に最もらしい新しい名前を7:22与えること。そして次にその名前のついた7:25不安を解消するための価格を提示すること7:27。これだけだ。この魔術を最も洗練された7:31形で現代に蘇らせたのが巨大な制約企業7:35ビッグファーマだった。2000年日本に7:38パキシルという新しい高役が上陸した。7:41しかし当時の日本にはうつ病は精神の重大7:44な危機であり、普通の人が早々かかる病気7:47ではないという強い線引きがあった。市場7:49を開拓したい制約会社はこの教会戦を巧妙7:52に書き換える戦略に出る。彼らが目をつけ7:55たのは大勢の前で緊張してうまく話せない7:59新しい環境に馴染めず少し気分が沈むと8:02いった。誰もが1度は経験する内ちな性格8:05や日常の憂鬱だった。[音楽]彼らはそれ8:07らを社会不安障害やつという病名で綺麗に8:11ラッピングし、こんな売り文句を日本中に8:13浸透させていく。うつは心の風ですと。風8:17ならば誰もが引く。風ならば恥ずかしがら8:20ずに病院へ行って薬をもらうべきだ。この8:22心の風というあまりに優しい名付けによっ8:25て精神家の受信ハードルは一気にその式を8:28押し下げた。昨日までただの人瞳見知りや8:31ちょっとした5月病だと思い込んでいた8:33数百万人の人々が自分が病気であるという8:36不安を抱え、[音楽]アンドしながら8:38パキシルを買い求めた。結果パキシルは8:41日本だけで年間500億円を売上る8:43モンスター商品へと変貌したのである。8:46そしてこの手法の重厚は今我々の年齢や8:50大衆にまで向けられている。かつて40代8:52を過ぎた男性の独特な大衆はただの親父の8:55匂いとして寄否こそされるが取り立てて8:57避難されるものではなかった。しかし、8:591999年、ある化粧品メーカーがこれに9:03カレー州という名前を与えた瞬間、それは9:05全中年男性が怯える社会的抹殺の利きへと9:08変わった。さらに2018年、別の9:12メーカーが30代からの女性の大衆を大人9:15女性の匂いとざしし、専用のボディソープ9:18デオを発売した。昨日まで誰も気にして9:21[音楽]いなかった年齢を重ねれば当然9:23変化する皮膚の匂いが名前を与えられた9:26瞬間に今すぐ消し去るべきお点へと格上げ9:28されたのだ。売り手は新しい製品を開発9:32する必要すらない。私たちが生まれ持った9:34大衆、置いていく肉体、少し内ち気な性格9:38、それらの変えられない現実にただ新しい9:41名前のラベルを貼り付け、パッケージの裏9:43にそっとバーコードを印刷してやるだけで9:45いい。名付けられた不安は自動的に請求所9:48になる。そして客は自分の9:50アイデンティティを買い戻すために喜んで9:52その請求書を支払い続けるのだ。ただし9:55この手口にも届かない領域がある。公衆や9:58大衆なら名前をつけた瞬間に不安が像を10:01結ぶが老後の生活や子供の20年後はどれ10:04ほど煽ろうともその大きさが見えない。10:07見えない恐怖に人は一体いくら支払えば10:10いいのだろうか。10:152000万円。このどこか中途半端な数字10:18が日本中を駆け巡った時のことをあなたも10:21覚えているだろう。2019年金融庁の10:25審議会が提出した1本の報告書。そこには10:28高齢夫婦の無職世帯では毎月およそ5万円10:31が不足し、それが30年続けば単純計算で10:342000万円が必要になるという極めて10:36地味な産術が書かれていたに過ぎ[音楽]10:38ない。だが国会は噴し、担当大臣は慌てて10:42報告書の受け取りを拒否した。後に金融庁10:45は一著しい誤解と不安を与えたと公式に10:47平謝りすることになるところが奇妙なのは10:51ここからだ。[音楽]国がその数字を撤開10:53し、女将があれは誤解だとひ消しに走った10:56にも関わらず、人々の頭から2000万円10:58の数字は消えなかった。それどころか老護11:01資金という言葉は面財府のように日常へ11:04[音楽]し、人々は競そうようにして証券11:06講座を解説し始めた。数年後、NISAの11:10口座数はまた琢間に2000万を超えて11:12いく。なぜ1度は間違いとされた数字が11:15これほどまでに長く深く我々の財布を支配11:19し続けたのか。経済学者フランクナイトが11:221921年に引いた1本の境界戦がこの11:25不気味な心理の輪郭を綺麗に切り取って11:27くれる。彼は人間が恐怖を覚える暗闇みを11:302つに分類した。1つはあらかじめ起きる11:34確率が分かっているもの。つまりサイコロ11:36の目や過去の統計から割り出せる自動車11:38事故の確率などである。[音楽]ナイトは11:40これをリスクと呼んだ。そしてもう1つは11:43そもそも確率の分布さえ作れないもの。11:46同じ状況が2度と巡ってこないため計算の11:49使用がない暗闇みだ。ナイトはこちらを不11:51確実[音楽]性と名付けた。あなたの老語11:54は言うまでもなく校舎の不確実性ものだ。11:57自分が何歳まで生きるのか。その時の世界12:00はどうなっているのか誰も統計を持って12:02[音楽]いない。人生というゲームは1回12:04しかプレイできないからだ。として人間と12:06いう生き物はこの計算できない暗闇みを12:09何よりも激しく兼。1961年経済学者12:14ダニエルエルズバーグが提示した有名な12:16思考実験がある。目の前に3種類の色。12:19合計90個の玉が入った12:21[音楽]12:21壺がある。そのうち30個は赤だと知らさ12:24れているが、残り60個の黒と木の内分け12:26は誰も教えてくれない。赤を引けば賞金が12:30もらえるという掛けと黒[音楽]を引けば12:32賞金がもらえるという掛け客観的な確率の12:35期待値はどちらも同じ1/3であるはずな12:38のに実に7割以上の人間が迷わず打ち訳け12:41の分かっている赤にかけたのだ。人間が12:44避けているのは損そのそのものではない。12:46損の大きさが分からないという計算不能な12:48状態そのものから逃げ出したいのだ。なら12:50ば不安を売る側の仕事はたった1つに絞ら12:53れる。計算できない不確実性の首根っこを12:56掴み、計算可能なリスクの仮面を被せて12:59やることだ。老後にいくら必要なのか本当13:02は誰にも分からない。しかしそこに13:042000万円という数字がポツンと置かれ13:06た瞬間、それは達成すべきノルマへと姿を13:09変える。ノルマになれば逆算が[音楽]13:11できる。逆算ができれば毎月の積み立て額13:14が決まる。積み立て額が決まればようやく13:16金融商品という名の商品が売れるように13:18なる。あの2000万円という数字は不安13:22を消し去ったのではない。不安を支払い13:24可能な形へ変換するための軽量カップだっ13:27たのだ。だからこそ国がいくら訂正しよう13:29が関係なかった。その数字の役目は当たっ13:32ていることではなく客の脳内で計算をさ13:34せることだったのだからこの手口は何も金13:38の話に限らない我が子に十分な愛と教育を13:41与えられているかという本来はり用のない13:44曖昧な不安を偏差値という1本の無期質な13:47数直線に載せるのも同じだ。測れないもの13:50を測れる形にすること。それこそがただの13:52不安を商品に変えるための最も洗練された13:55加工プロセスである。しかしここでこの13:59商売は1つ厄介な防衛線と向き合うことに14:01なる。値段をつけて売った以上[音楽]、14:04その商品が役に立ったかどうかをいつか客14:06に検証されてしまうというリスクだ。効か14:08ない薬は次から売れない。では我々が14:11買い求めた保険は教育[音楽]はお守りは14:14一体いつになったらその効果を確かめ14:16られるのだろうか。14:22毎週決まった曜日に1人の男が玄関の塔を14:25叩きにやってくる。20世紀の初島14:27[音楽]アメリカの貧しい工場労働者の家14:30ではそれがごく日常の光景だった。男の名14:33は保険会社の集金人。彼が毎週む知り取っ14:36ていくのはわずか12という小銭だった。14:40当時工業保険と呼ばれたその商品の目的は14:43決して大金持ちになることではない。自分14:45が死んだ時、残された家族にせめてまとも14:48な葬式代を残してやれるか。その一点の14:51ためだけに労働者たちは泣けなしの小銭を14:53差し出していたのだ。ビジネスとしては大14:56成功だった。[音楽]1904年の時点で14:59大手参者が抱える契約数は1400万件を15:01突破していた。だが後に行われた15:04ニューヨーク衆議会の大規模な調査によっ15:07てこの奇跡的なビジネスモデルの裏の顔が15:09暴れる調査対象となった[音楽]その年に15:12終了した工業保険約276万件、このうち15:16満期金や保険金が実際に遺族の元へ支払わ15:19れたケースは一体どれほどあったと思う15:21だろうか。正解はわずか13%だ。残る15:2687%。およそ241万件の契約は保険金15:30が支払われるより先に執行していた。労働15:33者たちがそれまで必死に払い込んできた15:35小銭は全て合法的に保険会社の近庫へ移り15:38[音楽]2度と戻ってくることはなかった15:40。彼らの大半は契約からわずか1ヶ月半15:44ほどで支払いが滞り、静かにはしごを外さ15:46れていたのだ。つまりこの商売は約束通り15:49保険金を支払うことで儲かっていたのでは15:52ない。最後まで払い続けることができ15:54なかった脱落者たちの無念の小銭を15:56書き集めることで成り立っていたのだ。だ15:59がここで一度立ち止まって考えてみて16:02ほしい。何も受け取れなかったはずの16:04[音楽]241万人の客たちはなぜ大それ16:07た暴道も起こさず松台まで会社を乗うよう16:09な事態にならなかったのか。ここに不安の16:12凶悪なまでの特権がある。使わずに住む16:15ことこそが最も幸福な状態であるという16:18逆説だ。契約が執行したところでその年に16:22自分が死ななかったのなら[音楽]目に16:23見える実損はどこにも発生しない。損をし16:26た瞬間が人生のどこにも浮上しないため、16:29彼らは自分がむ知り取られた87%ので16:32あることに生涯気づかないまま静かに人生16:35を終える。効果を確かめる機会が永遠にこ16:37ない商品は失敗[音楽]が失敗として本人16:40に届かないのだ。この性質がどれほど協力16:43かは逆に確かめられてしまった商品の哀れ16:46なalt路を見ればよくわかる。16:49年ケネディ大統領が国民に向けて核16:53シェルターの建設を呼びかけた。冷戦の16:55恐怖に突き動かされた父親たちは庭に次々16:58とコンクリートの箱を埋め、シェルターの17:00数は20万機にまで膨れ上がった。しかし17:03このブームの裏でシェルター業者はわずか17:06数年で600社が倒産している。理由は17:09シンプルだ。幸いにして核戦争は起き17:11なかったから[音楽]だ。庭に掘られた17:13灰色の穴は毎朝カーテンを開けるたびに17:16そこにあり続けた。使われなかった17:18シェルターはお前は無駄な買い物をしたの17:20だという事実を持ち主に毎朝無言で17:23突きつけ続けたのだ。検証可能になって17:25しまった不安はこうして一瞬で市場から17:28拒絶され消えていった。週2戦とを17:31握りしめて集金人を待った労働者も庭に17:34コンクリートの穴を掘った父親も本当に17:37欲しかったものは同じである。満一の時に17:40助かる確率を上げることではない。その17:42ことについて今夜はもう考えずに眠れると17:45いう脳内アラートが成りむ静寂だ。17:47[音楽]17:48こうしてこの市場で最強と呼ばれる商品の17:51条件が出揃う反照されないことそしてそれ17:54が聞いたかどうかを客が生きているうちに17:56確かめられないこと。1517年地獄の18:00豪華を免がれる面財府を売り歩いた教会が18:03まさにそうだった。聞き目が判明するのは18:05客が死んだ後であり、あの世から文句を18:08言いに戻ってきた客は1人もいない。代金18:10の半分が大師教の借金返済に消えていよう18:13が客は喜んで列を作った。彼らが買ってい18:16たのは死後の保証ではない。審判の日に私18:19は手を打っていたと言い訳をするための18:21証拠品だ。あなたの引き出しの奥に眠る18:24保険証券も去年振り込んだ学習塾の月も18:28財布の隅で色わせたお守りも役に立ったか18:30どうかが判定される日は永久に来ない。18:33判定されないから失望も起きない。失望が18:35起きないからあなたは来年もまた同じ請求18:38所に反を押し続けるのだ。18:44最もここまでの手口はまだ売り手が必死に18:47汗水垂らして足で稼いでる段階だ。不安に18:50名前を与え、安心できる基準となる数字を18:53用意し、一見一件の玄関を叩いて回る。18:56稼いだ金のいくらかが営業マの靴底と共に18:59すりるようではビジネスとしてはまだ青い19:02。この商売が本当に親に達するのは売り手19:05が何もしなくなった時である。売り手が19:08営業活動を完全にやめてなお商品が自動的19:11に売れ続ける方法が1つだけある。その19:14商品を社会の制度の内側へ滑り込ませる19:16ことだ。日本の公立中学校は建前としては19:20無償である。ところが文部科学省の調査を19:23除くと[音楽]とある奇妙な歪みが19:25浮かび上がる公立中学に通う子供を持つ19:28家庭が1年に支払う学校外活動費はおよそ19:3135万円。そのうちの実に23万円が学習19:35塾の月として消えているのだ。小学校に19:37至ってはさらに歪んでおり、学校教育その19:40ものにかかる費用に対して、学校の外側で19:43塾や習い事に投じられる金は3倍以上に19:46膨れ上がる。この莫大な金を一体誰が営業19:49してむ知り取っていったのか答えは誰もい19:52ないだ。小学3年の冬首都県の大手進学塾19:57が開く入塾説明会。教室の後ろまで保護者20:00で埋め尽くされた会場で男の講師は脅し20:03文句など一言も口にしない言う必要がない20:06からだ。スライドが切り替わるた度びに隣20:09の席の親が血まなになってペンを走らせる20:12。そのカサカサというすれだけで母親たち20:15の脳内アラートは耳を積んざくほどに20:17なり響くことだろう。彼女たちは帰り際は20:20何かに取り憑かれたように自らの意思で20:23入宿の申し込み書にサインするのだ。この20:26市場の恐ろしいところは子供の数が減って20:29も市場全体がビクとも縮まない点にある。20:32少子家が叫ばれて久しいにも関わらず首都20:35圏の中学受験率は右肩上がりを続け近年20:38等々過去最高を更新した子供の総数が減っ20:41て[音楽]いるのに受験に群がる比率だけ20:44が跳ね上がっていく。教育費人は学力を20:46買うための代金ではない。我が子が社会20:48から取り残されるかもしれないという恐怖20:51[音楽]に対する前払いの保険料なのだ。20:54では仮に国家がこの暴走する市場を力づく20:57で叩きつぶしたらどうなるか。2021年21:00中国政府は総言と呼ばれる政策を打ち出し21:04学習塾業界そのものを法律で事実上禁止し21:07た学科系の学習塾の実に8割以上が1夜に21:10してその領土から消滅したのだ。[音楽]21:13ところが当然その需要の方は1mmも21:16消えることはなかった。[音楽]21:17場を失った塾の代わりに現れたのは表の21:20市場よりはかに高い時給を踏んだくる闇の21:23個人指導塾だった。表の市場をどれほど21:26潰そうが競争という制度が社会に21:29[音楽]21:29残っている限り不安は地下へと潜り、21:31むしろその値段を跳ね上げるだけなのだ。21:34アメリカに至ってはこの不安の集金21:36システムを国営化することに成功した21:392000年の時点でおよそ3億ドルだった21:41航空法案の予算は同時多発テロという21:44たった1度の恐怖を経気に航空保安だけで21:47も100億ドル超国土保障の予算全体では21:501000億ドルに迫る高級的な国家予算へ21:52と化けた。そして我が国日本においては21:56あの2000万円がその役目を果たして21:58いる。[音楽]国が老後の不足額を提示し22:01、国が非課税の投資枠、NISを用意し、22:04[音楽]国が貯蓄から投資へと国民を22:06煽り立てる。もはや証券会社は自前の22:09パンフレットで恐怖を語る必要すらない。22:11社会のシステムそのものが客を窓口へと22:14追い込んでくれるのだから。さて、あなた22:17は今年この完璧な設計図によって作られた22:20不安のパッケージに一体いくらを支払った22:23だろうか。心当たりがないなら先ほどの22:25数字を思い出してほしい[音楽]。日本人22:27の9割が生命保険に入り、子供がいれば22:31数十万の熟台を払い、毛をむり、肌を焼き22:34、婚活アプリに毎月課金する。そのどれも22:37がまだ起きていない失敗を買い取るための22:40前払いだ。そして恐ろしいことにあなたは22:44そのどれ1つとして営業マに無理やり22:46押し切られて渋しぶしぶ買った記憶がない22:48はずだ。の資産表を自分で並べ、臨人の顔22:52を伺い、自分で口座を開き、自分の指で22:56決済ボタンをタップしたはずだ。[音楽]22:58これこそがこの不安の最終到達点である。23:01無理やり売り込まれた買い物なら人間は23:03いつでも断る理由を探せる。だが、自分の23:07意思で熟行して選んだ買い物を人間は死ぬ23:10まで疑うことができない動物なのだ。23:19日本の警報犯の認知件数は戦後のピーク時23:22と比較して今や1/4以下にまで激減して23:25いる。数字の上では今の日本は歴史上最も23:28安全な国だ。ところが政府の意識調査を23:31めくると驚くべきことに国民の半数以上が23:34ここ10年で治安は悪くなったと答えて23:36いる。そして同時に8割以上の人間が日本23:39は安全な国だとも答えているのだ。安全だ23:43と信じながら悪くなっていると怯えている23:45。一見すると奇妙な矛盾に思えるが23:47[音楽]市場から見ればこれ以上ない最高23:50の拠客だ。危険がないからこそ呑キに金を23:52稼いで暮らしていけるし、悪くなっている23:55と感じるからこそ防犯グッズや保険に喜ん23:57で財布を開く。最もこの悪魔のような設計24:01図を書いた真の黒幕など世界のどこにも24:04存在しない保険を売る営業マは遺族を救っ24:07た実例を胸に抱いている。塾の講師は第一24:10死亡に合格した生徒の笑顔のために世を24:13徹して授業案を練っている。彼らは不安に24:16つけ込んでいるのではない。目の前の不安24:18にただ誠実に答えているだけなのだ。24:20答えれば答えるほどなぜか不安の単価が24:23跳ね上がっていくという資本主義の少し24:25おかしな構造の上で、そして不安に答えて24:28金を受け取っているのは決して彼らだけで24:31はない。[音楽]納期に間に合わないかも24:33しれないという取引先の不安。経営判断を24:36謝るかもしれないという上司の不安。この24:38買い物で失敗するかもしれないという顧客24:40の[音楽]不安。我々の給料という名目の24:43数字はそのほとんどが誰かの脳内の不安を24:47ほんの少しだけ軽くしてあげた大価として24:49口座に振り込まれている。我々は不気味な24:51不安を買わされる哀れな客であると同時に24:54[音楽]誰かにとっての不安を綺麗に24:56ラッピングして売りさく店そのものなのだ24:58。当てなのない不安には値段がつかないと25:01言ったあの[音楽]毎月我々の元へ届く25:04請求所のアテナのラにはおそらくこの社会25:07を生きる我々全員の名前があらかじめ印刷25:10されていることだろう。そんなことを考え25:13すぎてみました。よろしければチャンネル25:16登録と高評価をお願いします。[音楽]25:18それでは次の動画でまたお会いしましょう25:19。
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